水と酒 三花(ミケ)
OF HOTELの地下1Fにオープンした「水と酒 三花(ミケ)」は、その名の通り生産者・お客様・お店の3つの花にとってよいことを心がけたいという“三方良し”を目指しています。仙台で飲食店やお弁当屋さんを営む株式会社ブルーの代表・渡邊 富蔵(わたなべとみぞう)さんにお話を伺いました。
水と酒 三花(ミケ)とは
「初心忘れるべからず」「ケツはいつまでも青く」を合言葉に飲食店やお弁当屋さんを営んでいる株式会社ブルー。松花堂弁当の「鈴な鈴しろ」、日替わりで十種の肴を提供してくれる「十肴とみぞう」、東北のお水や食材を活かした「水と酒 三花」の3店舗を運営しています。
コンセプトの異なる3店舗を取りまとめるのは、料理人として20年走り続けてきた今もなお「包丁を握ることが楽しい」「いつまでもチャレンジしてきたい」と語る代表・渡邊さんです。
特に2022年、OF HOTELの地下1階にオープンした「水と酒 三花」には、三方良しという想いが込められているのだとか。
飲食店を通して新しい文化の表現をしていきたい
2店舗目がある程度軌道に乗り、“夜の営業だけで料理に熱中して取り組める店をもう一店舗出したい”と思っているときに声をかけてもらったのがきっかけで、OF HOTELへの出店につながったのだそう。
「東北をベースにしたホテルというコンセプトを聞き、飲食店を通して新しい文化的な表現をしていきたいという自分たちの想いにマッチすると思いテナントとして入らせてもらいました」と渡邊さん。
ワインと和食が生み出す新しい価値
「ほかのお店で日本酒に力を入れていることもあり、三花ではナチュールワインを中心に楽しんでもらいたいと思っています。とはいえ、ワインだからといってフランス料理やイタリア料理をあわせるのではなく、和食とあわせるのも面白いなと思って、試行錯誤しながらやっています」という渡邊さんの言葉通り、店内のウォークインワインセラーが目を惹きます。
今は80種類くらいのワインですが、ゆくゆくは300種類まで増やしていく予定だということでした。
また、「三花(ミケ)」というお店の名前には、「お店は一生懸命花を飾り(食や空間を提供し)、お客様の楽しい時間に花が咲き、食材に価値を生み出したい」という想いが込められているのだとか。
さまざまな人が集まるホテルだからこそ、ワインと和食という意外とも思える組み合わせが好まれそうな予感がします。
東北の生産者の想いやストーリーが重なる料理
「東北には個性豊かな天然水が多い。岩手の仙人秘水・福島の天然炭酸水・宮城のまつばら源水・山形の月山水・秋田の白神山水を料理にあわせて使うと同時に、ボトルで用意しています」
東北の食材を使った料理は、東北の水を活かしたかつお出汁のラーメンや、旬のものをちょっとずつ12品楽しめる“節句の盛り合わせ”です。東北で作られるナチュールワインとのマリアージュを楽しんでみてください。
生産者の想いや料理のストーリーが重なり、ここでしか味わえない料理に出会えます。
東北の伝えきれていない魅力を伝えていきたい
「OF HOTELの“東北の伝えきれていない魅力を伝えていきたい”という想いに共感して出店を決めました。また、客室もカフェもアーティスティックで美術館みたい。わびさびや余白があっていいなと感じています」
若いお客様も多いOF HOTEL。料理の写真を撮ってInstagramにアップする人も多いのだとか。
三花のInstagramでは、毎月変わる旬のものをご紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。